千葉県一宮町で空き家再生プロジェクトを行っているカヒンテリアデザインです。
ビーチハウスリノベプロジェクトを通じて、古い家の良いところをお伝えできればと思っています。
今回は、庭の植栽の話。
重要な家の問題で湿気があります。様々な条件がありますが、多いのは裏手が森だったり、日陰になっていたり。でも一番は庭木が原因で自身でそのような環境にしてしまっている場合があります。
山歩きをしたことがありますか?森に入るとひんやりしていて、湿気があることに気が付きます。これは木々が太陽を遮り、地面を乾燥させないからです。落ち葉のカーペットも湿気を多くため込みふかふかしていますね。
写真はビーチハウスリノベプロジェクト2の施工前の庭。地面は常に湿っていて、直射日光が遮られているため乾きにくい状態。しかもうっそうとしていますので風も通らず、家の湿気を増長させていました。
なぜ外部の環境で家の湿気?と思うかもしれませんが、家は土壌に基礎を築いて建っています。土中の深い場所では庭と同じ地面です。すなわち湿気を庭がため込むことによって、家の床下も同じように湿気がたまってしまうことになっています。
雨漏りなどの直接的な要因がない場合は、多くが庭由来の湿気であると考えます。
写真は庭木を選別し、撤去した写真。シンボルツリーを残して整理をしました。植栽が無くなっただけで、床下の環境は大きく改善。風通しがよくなり、庭自身の土壌もキチンと乾燥するようになりました。ならして芝生でも植えれば適度にコントロールされてよい環境に変化します。
今回は1階部分をスケルトン(床板を剥がしたりして骨組みの状態)にしていましたので、約2週間ほど、風通しの良い状態で放置。床下の湿気も大きく改善しました。
また、24時間換気システムを新しく設置しますので、特に湿気が気になることはなくなるはずです。換気の話はまた別の機会に。
植栽は手入れも大変ですが、家にはいいことがあまりないのです。無計画に植えると後々大変なことになっちゃうので気を付けましょう。